
~ 何事も力を合わせて ~
今年の桜の開花は早かったですね。桜が咲くと新しいことが始まるような、ワクワクします。近くの東大農場、総持寺、田無神社の桜も次々と開花、目を楽しませてくれました。気がつくと、欅の柔らかい緑が桜の陰からのぞいています。季節の移ろいは毎年必ずやってきます。東日本大震災から12年、福島県双葉町の桜並木の映像が流れました。色々な想いが詰まった桜だろうと思って観ていました。年輪弁当の基礎を作った阿部千寿子さんが、桜を咲かせながら逝ってから22年。いろいろな想いを受け止めた桜も花吹雪になり、地面を、水面を染めていきます。
2月下旬から3月にかけて、グループホームでコロナ感染者が複数出て、対応に追われました。世間ではコロナが収束したような雰囲気の中、サポートハウス年輪では、従来通りの感染対策を徹底していましたが、起きてしまったのです。
入居者さんも重症化することなく入院しないで、往診の先生の協力で回復されたことが救いでした。職員が同時に複数感染した時には、他部署の職員が助っ人に入ってくれて、法人全体で乗り切ることができました。
これまで経験された方の言葉「ひとり感染者が出たら、広がることを覚悟して諦めるしかない」グループホームのような家庭的な空間で、認知症状のある方を部屋に隔離することはできないことを実感しました。コロナ禍3年の中で、もしもの時を想定して、対応マニュアルを作成していましたが、想定以上の事態が起き、次々と起きる事態へ瞬時に対応するしかない状況でした。
さあ、新年度が始まりました。配食サービスは、市の委託エリアの変更があり、厨房も新しい体制となりました。「いつまでも地域で暮らし続ける」ための年輪弁当であり続けたいと気持ちを新たにしています。また、介護業界への風当たりは厳しさを増していますが、設立時の基本理念を忘れることなく、最期までその人らしく穏やかにお過ごしいただけるように、サポートしていきます。

東大農場

小金井公園
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尾 道
理事長 安岡 厚子